現生・化石鳥類の体重推定のための骨格との相関関係

 いくつかの骨断片しか残っていない化石から、もとの化石鳥類の体重を推定するのは、結構難しいことです。ここではその最も有効な方法は、烏口骨の上腕関節面の最大径が最も正確な指標になるとしています。

 素人がちょっと考えても、その鳥の体重がわからないと、本当に飛べたのかどうかわからない部分があります。論文中では翼面荷重が決定できないと述べています。正直言って私にはこの研究がどういうものか今一つわかりませんが、今後化石鳥類を研究する上でいろいろな面で役に立つことになるのでしょう。

Figure 1. Avian coracoid disparity, and measuring the maximum diameter of the humeral articulation facet.
Figure 1. Avian coracoid disparity, and measuring the maximum diameter of the humeral articulation facet.

アブストラクトほにゃ訳
 現生鳥類における骨格寸法と体重間のスケーリング関係は、化石クラウングループ鳥類およびステムグループ鳥群の体重を推定する場合にしばしば利用される。しかし、化石体重の推定値の精度と正確さを限定するのに有効な統計測定は殆ど提供されていないため、化石に対する体重推定の確かな上限および下限値の定量化を阻害する。ここで私たちは、863の現生飛行鳥類のサンプルを使って、13の体重の相関および統計的堅牢性に関連する方法を生成する。個々の骨格要素の上限と下限予測区間で、堅牢な体重回帰を提供することにより、私たちは、非常に断片的な化石鳥類に対する体重推定の長年の問題に対処する。私たちは、通常の最小二乗回帰およびパーセント予測誤差の係数決定の両方として測定されたデータセット全体で体重を推定するための最も正確なプロキシは、烏口骨の上腕関節面(関節窩)の最大径であると、証明する。私たちはさらに、この結果は調査された鳥類の多数の目(18目中10目)で一貫していることを証明する。その結果として、このプロキシが飛行化石鳥類の体重推定の最も正確な推定値を提供し得ることを示唆している。さらに、13の異なる体重回帰のための体重予測誤差の統計的な測定値を提示することにより、本研究では、化石鳥類の体重と関連する生態系の相関の正確な推定のために切望された定量的フレームワークを提供する。これらの回帰の適用は、今後の古鳥類学研究で多くの質量ベースの推論の正確さと堅牢性を向上させる。

Field DJ, Lynner C, Brown C, Darroch SAF (2013) Skeletal Correlates for Body Mass Estimation in Modern and Fossil Flying Birds. PLoS ONE 8(11): e82000. doi:10.1371/journal.pone.0082000 論文

 

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