化石ハンター展の報道内覧会に参加しましたので、展示内容を少し紹介いたします。会場は、第1会場に6章、第2会場に1章の章立てになっています。
ここでは、ロイ・チャップマン・アンドリュースが化石ハンターになる前史が紹介されています。
飛び込みでアメリカ自然史博物館に就職し、クジラを追い、日本各地を巡っていたこともあったそうです。ここでは、ツチクジラ全身骨格・イワシクジラ頭骨・アンドリュースによるイワシクジラのモノグラフが展示されています。
ここでは、アンドリュースの探検によって発見された恐竜や恐竜の卵化石、アンドリュース隊に続いた各国のハンターさらに日本のハンター達が発見した恐竜が展示されています。
床の一部は他と違って、赤っぽくなっています。よく見ると、赤い土に小石が見えます。これは、冨田幸光先生が撮影したゴビ砂漠の地面。
探してみてください。卵殻化石の破片が散らばっています。冨田先生はこの現場で発掘し、プロトケラトプスの卵化石を発見しました。卵化石も別に展示されています。
アンドリュース隊の本来の目的は「アジアが人類を含む北半球に生息する哺乳類の進化のゆりかごであった」という説を証明することでした。恐竜に比べると知られていませんが、重要な化石が発見されています。
第5章では、5000 万年前から1000 万年前までの「中央アジア」の環境変化を解説します。「アウト・オブ・チベット」説の舞台となるヒマラヤ山脈やチベット高原の成立と環境の変化、モンスーン気候の成り立ちとそれに伴う生物相の移り変わりについて解説します。
第6章では、世界初公開 となる 「チベットケサイ」の全身骨格 復元標本と生体復元モデルを展示します。 また氷河時代の大型動物の起源や、チベット高原から放散していったとされる哺乳類の化石と研究成果も紹介します。 さらにヒマラヤ山岳地帯に現生する動物 の剥製標本も展示し、厳しい環境に適応した進化のしくみに迫ります。
第7章では、地球の未来を担う子どもたちに向けて 、本展覧会の監修者からの メッセージを 伝えます。自らが化石ハンター を目指 した きっかけ や、現在の研究活動の様子を紹介します。またチベットケサイの全身骨格・生体モデルの復元作業映像から、標本制作に関わる人たちの仕事を紹介します。
特設ショップにはオリジナルグッズ、「PUI PUI モルカー」コラボグッズをはじめ、公式図録からガチャまで取り揃えてあります。
⚫ 展覧会名: ロイ・チャップマン・アンドリュースの中央アジア探検100周年記念
特別展「化石ハンター展 ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」
⚫ 会期: 2022年7月16日(土)~10月10日(月・祝)
※会期等は変更になる場合がございます。
⚫ 開館時間: 9時~17時 ※8月5日(金)~14日(日)は9時~18時
※入場は閉館時刻の30分前まで
⚫ 休館日: 9月5日(月)、12日(月)、20日(火)、26日(月)
⚫ 入館料: 一般・大学生 2,000円 小・中・高校生 600円(各税込み)
⚫ 入場方法: ご入場されるすべてのお客様は、事前に公式サイトで日時指定予約が
必要です。当日、会場で販売する当日券での入場枠も設けていますが
ご入場までお待ちいただく場合や入場枠が完売した際は入場できません。
⚫ 会場: 国立科学博物館(東京・上野公園)
〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20
⚫ 主催: 国立科学博物館、日本経済新聞社、BSテレビ東京
⚫ 後援: 駐日モンゴル国大使館
⚫ 協力: アメリカ自然史博物館、岡山理科大学、神奈川県立生命の星・地球博物館、
群馬県立自然史博物館、高知大学、滋賀県立琵琶湖博物館、千葉県立中央博物館、
兵庫県立人と自然の博物館、福井県立恐竜博物館、北海道大学総合博物館、
瑞浪市化石博物館、美濃加茂市民ミュージアム、
日経サイエンス、日経ナショナル ジオグラフィック
⚫ 企画協力: テレビ東京メディアネット
⚫ お問合せ: 050-5541-8600(ハローダイヤル)
⚫ 公式サイト: https://kaseki.exhn.jp/
⚫ 公式SNS: @kasekihunters (twitter、Facebook、Instagram)
※今後の諸事情により、開館時間や休館日等について変更する場合がございます。
最新情報は公式サイト等でご確認ください。