大量絶滅の原因候補:ショート・ハードガンマ線バースト

GSAプレスリリース

大量絶滅の原因として宇宙からやってくるのは、隕石や小惑星ばかりではありません。既に、オルドビス紀・シルル紀境界の大量絶滅はガンマ線バーストによって引き起こされたことを示唆する研究もあります。今回の発表は、ガンマ線バーストの中でもショート・ハードガンマ線バーストに注目すべきだとしています。

Washburn大のBrian C. Thomasによる米地質学会年会発表のプレスリリースによると、ガンマ線バーストの中でもショート・ハードガンマ線バーストは、どの宇宙でも1億年に1回の割合で見られるものなのだそうです。その原因として、下の図にあるように、ブラックホールに中性子星が飲み込まれ合体する際に発生するそうです。その名のとおり、ガンマ線を浴びる時間は非常に短く、1秒に満たないものですが、大気中のオゾン層を破壊し、食物連鎖の基盤となる陸上及び海洋中の植物に壊滅的な打撃を与えるそうです。

では、実際にショート・ハードガンマ線バーストを受けた証拠を探すことができるのか?という問題があります。宇宙空間にその証拠を探すことは、銀河宇宙自体回転し、移動するので難しいとしています。しかし、地層の中に、通常超新星爆発で生成されるといわれる鉄の同位体、60Fe(半減期150万年)を探せばそのイベントを明らかにでき、さらに絶滅との相関関係を明らかにできるとしています。実際にそのような調査がなされたとは書いてないので、これからのテーマになるのでしょう。

GSA発表要旨

参考:ガンマ線バースト(ウィキペディア)

リンク

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