2013年

11月

28日

ヨーロッパ始新世産の‘恐鳥’(フォルスラコス科)はテティスを超えた分布を暗示する

 これまでヨーロッパからフォルスラコス科鳥類が産出したとする例は、小型の種類の報告があっても間違いだろうとされていました。しかし、これまで別の種類の鳥類とされた標本を再検討した結果、かれらがヨーロッパに生息していたことがわかりました。

Figure 2. Eleutherornis cotei material from Lissieu.
Figure 2. Eleutherornis cotei material from Lissieu.

アブストラクトほにゃ訳
背景

 フォルスラコス科は、中サイズから巨大なものまでを含む地上性の肉食鳥類のクレードであり、主に新生代の南アメリカから知られるが、鮮新-更新世の北アメリカおよび始新世のアフリカにも見られる。ヨーロッパ古第三紀の小型フォルスラコス科のこれまでの報告は、フォルスラコス科ではない材料に基づいているとして却下されてきた。

方法論

 私たちは、これまでガストルニス科および走鳥類とされてきた、フランスとスイスの始新世(ルテシアン後期)から産出した巨大地上性鳥類標本を再検討した。そしてそれらを Eleutherornis cotei の学名が使用されるべきフォルスラコス科に属すると特定した。

結論/意義

 ヨーロッパのルテシアン後期からのフォルスラコス科の出現は、これら飛ばない鳥類がこれまで認識されていたより広範囲な地理的分布をしていたことを示す。最も有力な解釈は、かれらは、始新世にそのグループが知られているアフリカから放散したのだが、それはテチス海を渡ることを意味する。フォルスラコス科の前期第三紀の放散は、南大西洋とテチス両方の大洋を横断する分散で最もよく説明される。

Angst D, Buffetaut E, Lécuyer C, Amiot R (2013) “Terror Birds” (Phorusrhacidae) from the Eocene of Europe Imply Trans-Tethys Dispersal. PLoS ONE 8(11): e80357. doi:10.1371/journal.pone.0080357 論文

リンク

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